「蕨野の棚田」文化的景観基本計画

2005.10〜2008.3|佐賀県唐津市

○景観の保全と次世代への継承

本計画は、蕨野の棚田の景観を保存・管理し、次世代に継承することを目的に、歳月を経て先人から受け継がれ築かれてきた蕨野の棚田の文化的景観を、地域だけでなく、多くの人々の参画と協働によって保護し育み、誇りと愛着をもって次の世代へ引き継がれていくことを目的としています。

蕨野の棚田


○具体的な業務内容

重要文化的景観の申出に向けた保存管理計画の策定及び調査、また策定委員会の企画運営を実施しました。

また、地域住民との相互理解の構築、将来にわたって持続的に取り組んでいくための方向性についての議論の場として、地域ワークショップを実施しました。

○文化的景観の本質的価値

文化的景観の本質的価値は、「歴史的価値」、「景観的価値」、そして「営みの価値」という3つの価値により構成されており、それぞれの価値を適切に保全していくための手立てを講じていく必要があります。本計画においては、これらの価値を構成する景観特性を把握し、要素ごとに具体的な保全手法を提案しました。

○地域づくり宣言と景観計画へ向けた取り組み

また、きめ細かなスケジュールで地域ワークショップを実施し、本計画の意義やルールづくり方向性、そして地域の将来イメージを地域住民と共有することにより、最終的には地域の自発的なとりきめにおいて景観保全を実施していくことをうたった“文化的景観「蕨野の棚田」を守り育てる地域づくり宣言」を採択しました。これは、今後景観法に基づく景観計画の策定に向けた取り組みを、継続的に実施していくためのたたきとなるものであり、本業務においても、地域との関わりを、どのように継続していくかという点について配慮しました。


地域WSの様子