湯の鶴観光振興計画策定業務

2009〜2010|水俣市湯の鶴温泉

本業務においては、多様化する観光客ニーズに応えられる特色のある湯の鶴地域の観光施策の方向付けを明確化するとともに、観光活性化を目指すため、地域資源の掘り起こしを行い、現状及び課題等を分析・整理し、十分に住民の意見を踏まえた観光戦略プランとして「湯の鶴観光振興計画」を策定した。

計画の策定にあたっては、湯の鶴地域の旅館主、住民を対象としたワークショップを実施し、地域資源の洗い出しや、ハード整備、ソフト施策の複合的な立案を行い、より実効性の高い計画をめざした。

また、崇城大学建築学部との連携により、特に空き旅館の活用方策についての検討を進め、公共空間や温泉街中心部を流れる湯出川との関係性に配慮した空き旅館の活用として、地域内に張り巡らされた路地により立体的に連結した空間の提案を行った。

業務の中心として掲げた基本的な考えは、湯の鶴温泉が今後生き残っていくためのきっかけを見出し、地域に自信とやる気を取り戻させることである。

計画対象地である湯の鶴温泉地域には、日本のふるさとが失いつつある里山の美しい景観が残っていた。背景に広がる棚田や、地元でとれた素材を使った素朴な料理、そして、地域に深い愛着を持ち生活を続ける住民。こうした様々な地域の宝を、何度も足を運び、地域に教えられながら発見することにより、これらの宝を磨いていくための様々な提案を計画の中に盛り込むことができた。


川沿い空き旅館の利活用プラン